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統合医療の考え方活かし方

新しい健康デザインの実践

統合医療の考え方活かし方

アンドルー・ワイル博士に師事し、自ら統合医療を実施する著者が語る≪これからの健康と統合医療のヒント≫

著者 小池弘人
ジャンル 書籍 > 健康・家庭医学
書籍 > 健康・家庭医学 > ガン治療
出版年月日 2011/07/10
ISBN 9784813606550
判型・ページ数 4-6・224ページ
定価 本体1,400円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに
第1章 統合医療とはなんだろう?
第2章 代替医療とはなんだろう?
第3章 健康とはなんだろう?
第4章 統合医療の現場はどんなもの?
第5章 どうやって決めていけばいいのだろう?
補遺 症状別未病対処法
参考文献
『統合医療の考え方活かし方』刊行に寄せて 甲野善紀
あとがきにかえて

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内容説明

≪甲野善紀氏推薦!!≫

健康について、こんなことを考えることはありませんか?
「漢方とか健康食品って本当に効くのだろうか?」
「なんとなく調子が悪いけど、検査は異常なし。年のせいかな? もう昔みたいに元気にはなれないのかなぁ?」
「自分がガンになったら、どうするだろう?」
こうした疑問に答えてくれるのが、いまからお話しようとする統合医療という分野なのです。今のところ、健康食品とか、漢方をはじめとする代替医療については、その効果を信じる人は他人にも勧めるし、嫌いな人ははなから信じていないのが現状です。つまり、よいのか悪いのか、どちらが正しいのか、判断するのが難しいうえに、病院でもちゃんとした答えを教えてくれそうにありません。統合医療は、そうした混乱を収拾して、新たな医療を築いていこうという流れの医療です。そんな医療についてお話していこうと思います。そして、こうした問題にスッキリとした答えはありません。ましてや簡単なメカニズムで説明できるようなものでもないのです。ときに矛盾することだってあるかもしれません。
統合と総合、英語ではIntegrate とGeneralなのでまったく違うのですが、どうも日本語で表すと似ていて紛らわしいのです。私は、「統合医療クリニック」という名称で開業していますが、いまだによく間違われます。
「総合病院なのにCTなどいろいろな検査ができないのですか?」
「こんな小さなところで総合病院なのですか?」
というように(大きな)総合病院と思ってしまう方が多いのです。統合医療という言葉が、まだ一般的でない状況では仕方のないことなのかもしれません。そこでひとりでも多くの方に、この統合医療という分野を知っていただこうと思うようになりました。
また一方で、統合医療というと特定の特殊な治療と結びつける方も多いようです。
「統合医療なのに〇〇療法をやってないのですか? それなら統合医療という名称はおかしい」
とお叱りを受けることもあります。こうしたことは、統合医療が何か、特殊な治療法というとらえ方をされているゆえんでしょう。
これらの問題は、どちらも日本でまだ統合医療という言葉が、しっかりと理解されていないからこそ生じることなのでしょう。そこで「統合医療」とは何か、ということに関しての私の考え、そして私の統合医療クリニックではどのようなことができるのか、詳しく説明させていただこうと考えています。日常の臨床の場面でも、こうした診療理念を詳しく説明させていただくと、受診された皆さんには
「そういうクリニックを探していたので、ちょうどよかった」とか
「同じような病院がもっと増えるといいですね」
といっていただけます。確かに、こうしたご意見に接すると、統合医療が現代のニーズにあった医療であるということを実感します。それでも、まだほとんどの方は、この「統合医療」という言葉にはなじみがありません。かつて民主党のマニフェストでも統合医療という言葉が取り上げられたことをご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そうした中で、もっと多くの方に統合医療という考え方を知ってもらいたい、また医師を含めた医療従事者にもっと統合医療のことを理解してもらいたい、という気持ちは強まり、そのためには、統合医療の考え方を知っていただくしかないと思い、本書を書くことにしたのです。本書では、統合医療の考え方を紹介しました。これは、現在の医療全体にとっても有意義なものだと確信しています。それは患者さんをはじめとした利用者の方々にとっても同じです。患者さん一人ひとりの声が大きく医療を変えていくことになるからです。

この本では、さまざまな角度から統合医療を解説していきますが、そこには忘れてはならない、重要な二つの本質が隠されています。この二つの本質は、多様な統合医療の世界を理解するには不可欠です。これから統合医療の考え方ならびに、たくさんの代替医療の選択肢をご紹介していきます。その中で、私たちに必要とされる二つの本質を考えながら、最後まで読み進めてください(と、書かれるといきなり後ろを見たくなりますが、そこはこらえて……)。読み終わる頃には、統合医療の本質的な考え方を理解していただけると思います。(まえがきより)

 

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