目次
第1章 人間とは何か
第2章 愛は宇宙最強の力
第3章 人間関係
第4章 心と感情の動き
第5章 生活の知恵
第6章 体と健康
第7章 神と生命
第8章 信仰と宗教
第9章 キリストとキリスト意識
第10章 霊性の開発ー祈り① 祈り
第11章 霊性の開発ー祈り② 瞑想
第12章 夢と幻
第13章 魂と宇宙
第14章 死は新たなる誕生
第15章 転生を終えるとき
第16章 宇宙の法則
第17章 平和へのメッセージ
文頭索引
内容説明
20世紀アメリカの傑出せる霊能者、エドガーケイシー(1877~1945)は、生涯に九千人を超える人々を助けるのにその独特な力を使いました。
覚醒時の彼は南部バプテストに属する平均的アメリカ人でしたが、自己催眠に入り、適切な暗示を与えられるやいなや、心は時間と空間の制限を超え、「普遍意識」と呼ばれる超精神に触れて、個人と集団の現在、過去、未来を見通すことができたといわれます。
専門とする医学的診断以外に、人生、各種学問、宗教思想、前世、カルマ、オカルト、霊能力、職業指導、古代史、世界情勢など広い領域の問題に解答しています。
超精神はしばしば伝統的考えを覆す思想を展開しましたが、その原則は、50年後の今の時代に一般化しつつあります。彼は医学では、早くも体心霊の一体を基礎とするホリスティックな視点から、診断と治療提案を行いました。この概念は今ようやく代替療法の柱として世界的に認められるようになりました。
同じ概念は宗教にも適用されています。彼は、人間を天の三位一体の具体化、地上に生きる神々と定義し、宗教の枠を取っ払っています。これは超越を太陽、諸宗教を諸惑星と見る多元主義の基本姿勢です。この立場は今の世界宗教の主流になりつつあります。
2500件を超える前世鑑定からは、過去、現在、未来を一体と見る転生説が浮上しました。この問題は今ようやく科学者が真剣に扱う材料になりました。
彼はこの独特の三位一体思想を「一の法則」と呼びましたが、21世紀はこの法則が一般化される時代になると予測されるのです。エドガー・ケイシーは、二度の世界大戦と世界恐慌の激動の中で、人助けになると信じたこの仕事を死ぬまでやり遂げました。無名の人から大物政治家まで、あらゅる人生を歩む人々に向けられた彼の話は、まさに知恵の宝庫です。
この本はケイシーの残した多方面に及ぶリーディング資料から、人生に役立つ知恵のエッセンスを集めたもので、余計な解説は施していませ ん。彼の一体思想と霊魂進化の哲学に準じて章立てを行っています。
かつての激動期を生き抜いた人々にあてられたケイシーのメッセージは、今の難しい時代を生きる私たちにも、生きる知恵と希望と勇気を与えてくれるものです。(序文より)