目次
はじめに
序章 「中年の法律家」
第Ⅰ部 少女時代
第一章 天国と地獄のヘレン・序
第二章 天国と地獄のヘレン・少女時代
第Ⅱ部 『奇跡講座』の筆記
第三章 『奇跡講座』に至るまでⅠ (一九三八年頃から)
第四章 『奇跡講座』に至るまでⅡ(一九五〇年〜一九六四年頃)
第五章 『奇跡講座』に至るまでⅢ(一九六五年)
第六章 ヘレンからビルに宛てた手紙 (一九六五年、夏)
第七章 『奇跡講座』の始まり (一九六五年)
第八章 『奇跡講座』の筆記Ⅰ(一九六五年)
第九章 『奇跡講座』の筆記Ⅱ(一九六五年)
第十章 『奇跡講座』の筆記Ⅲ(一九六五年〜一九七二年)
第Ⅲ部 『奇跡講座』筆記後の年月
第十一章 一九七三年 夏 ― 洞窟
第十二章 編集作業(一九七三年〜一九七五年)
第十三章 ヘレンとビル ―〈特別な関係〉と〈神聖な関係〉、および『奇跡講座』とその後の彼らの人生
第十四章 その他の筆記Ⅰ
第十五章 その他の筆記Ⅱ
第十六章 イエス ― 道、真理、生命
第十七章 イエスの実相 ― キリストの臨在の中へ
第十八章 ヘレンの最期の日々、レクイエム
エピローグ「天国と地獄のヘレン」を超えて ― 女性祭司
あとがき
ヘレン・シャックマン年譜
内容説明
『奇跡講座』を筆記した女性ヘレン・シャックマンの伝記。著者ケネス・ワプニックは、ヘレンの晩年八年間にわたり彼女と親交があった。本書においては、そうした経験に言及しつつ、ヘレンによる『奇跡講座』筆記の詳細、ヘレンがイエスについて経験していたこと、筆記の協力者にして親しい友人であり同僚でもあったウィリアム・セットフォードとヘレンの間の関わりなどについて語っている。加えて、ヘレン自身による数々の文章(思い出や夢を書きとめたものや、書簡、詩など)からの抜粋や、このコースを筆記する合間に彼女がイエスから受け取っていた個人的なメッセージや指導記録など、未出版の文書も数多く紹介している。
「改訂版 あとがき」より
本書は、2010年に刊行された『天国から離れて』の改訂版です。この本は、諸事情により一度は絶版となっていましたが、その重要性を鑑みて、2019年には電子書籍の形で再版されました。しかしその後も、JACIM のもとには、紙書籍の形でこの本を読みたいというご要望が数多く寄せられてきました。
本書の初版が出版された2010年には、まだ『奇跡講座』自体の邦訳は進行中でした。そのため初版においては、その後出版された『奇跡講座』の訳語や訳文と一致しないものが少なからず使用されていました。それゆえ、電子版出版の際には、本書の訳文や用語を『奇跡講座』で使用されているものと一致させるために、様々な修正を行いました。たとえば、初版でillusion の訳語として使われていた「幻影」は「幻想」へ、同じくSonship の訳語だった〈子〉は〈一なる子〉へと変更し、他にも文脈に応じて訳し方を変えました。また、いくつかの注釈においては、すでに『奇跡講座』邦訳版が出版されたことにより不要となった説明も含まれていたため、それらも修正しました。
今回の改訂版の編集では、その電子版の訳文をベースとしながらも、上記の観点からさらなる修正を行いました。また、初版と同じフォントが使えず、別なフォントを使用せざるをえなかったのですが、それでも初版とほぼ同じレイアウトとなるように工夫しました。それにより、たとえば、「祭壇に捧ぐ」という詩について言及する場合は、どちらの紙書籍を使用していても、120ページ上段と表記すればその出典が示されるということになります。
今回の改訂作業も多くの時間と労力を要するものでしたが、『奇跡講座』の筆記に関する数多くの資料やエピソードを含むこの貴重な書籍が、電子版に加えて紙版としても存続可能になったことを何よりも嬉しく思います。【編集・翻訳 澤井美子】
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